パリのランドマーク紹介第2弾! ファミ通編集部のヘイ昇平です。
前回から引き続き、パリのランドマークを紹介していきます。今回はカタコンベ、パンテオン、シャン・ド・マルス公園、エッフェル塔です。それではどうぞ!
カタコンベ
カタコンベは、パリの地下に広がっている巨大な地下墓地。もともとは中世の建物の素材となる石灰石の採掘場して、掘り進むうちに迷路のような地下トンネルができあがったのだとか。
当時のパリ市民は、街の拡大にともなって石灰石を掘り尽くしたのち、ぽっかり空いた巨大なスペースを活用(!?)するべく、イノサン墓地にあった何十、何百万体もの遺骨を地下通路に移し替えました。その結果、巨大な地下通路は地下墓地“カタコンベ”が生まれたというわけです。
▲ゲーム中のカタコンベその1。
▲ゲーム中のカタコンベその2。
じつはこのカタコンベ、いまでも昔からの形そのままに残っていて、パリでは人気の観光スポットとなっています。ダンフェール・ロシュロー駅からほど近いカタコンベの入り口では、多くの人が列をなす光景が見られます。なかにはカップルがデートコースとして利用していたり。……なんというかフランスすげえ。
延々と続く超長い階段を降りると、湿った空気が充満した地下通路が広がっています。左右の壁には無数の人骨が積み上げられており、その量に圧倒されます。フランス革命で命を落とした方の遺骨も多いらしく、華やかなパリの街並のすぐ下に、こんな歴史が眠っていることに驚きです。
ゲーム中ではカタコンベは“地下納骨堂”という名称で登場。たくさんの護衛に守られた暗殺ターゲットに接近するために地下通路を利用することが可能です。地上だけではなくカタコンベまで再現している『アサシン クリード ユニティ』って、ホントすごいと思います。これだけの広さのある場所をシームレスで行き来できるのですから、新世代機のマシンパワーのすごさを改めて実感しちゃいますよね。
パンテオン
パンテオンは、ルイ15世がサント=ジュヌヴィエーヴの丘に建設した巨大な教会。もともと教会として作られた施設ではありますが、その後所有者が教会から政府へと移り変わり、偉人たちを祀る、無宗教の墓地として機能するようになりました。革命家のミラボー伯爵の遺体はパンテオンに安置され、のちに別の場所に運び出されているのだとか。
『アサシン クリード ユニティ』では、サイドミッションでパンテオンを訪れ、ミラボーが“残したもの”を探すことになります。
シャン・ド・マルス公園
フランス革命があった18世紀にはまだ建設されていないエッフェル塔に隣接する公園です。かつてはフランス軍の演習場として使われ、その後パリっ子たちの憩いの場として長年親しまれてきました。そしてそれはいまなお続いています。
▲有名なエッフェル塔の隣にある公園です。
▲パリ市民の憩いの場です。
フランス革命がピークに達した1794年、特権階級に代わって政府権限を掌握し、恐怖政治を執り行っていたマクシミリアン・ロベスピエールが、キリスト教の神の代替とも言える“最高存在”に感謝する式典を開催しました。その場所がシャン・ド・マルス公園でした。
ゲームの後半にシャン・ド・マルス公園で開催されている最高存在の式典に潜り込むシーンがあります。有名なロベスピエールの演説もバッチリ再現されているので、集まった市民たちといっしょに耳を傾けるのもアリかと。
エッフェル塔
最後に、シャン・ド・マルス公園でも少しだけ触れたエッフェル塔を紹介します。えーと、上でも説明したとおり『アサシン クリード ユニティ』の舞台である18世紀フランスにはエッフェル塔はありません。フランス革命からおよそ100年後の1889年のパリ万国博覧会会場に建てられました電波塔です。しかし、なんで紹介するかというと……。
『アサシン クリード』シリーズには、先人のDNAを解析して過去の時代をシミュレーションで追体験するという設定があるのですが、今回は、過った時代どうしがリンクされてしまいます。これを“ヘリックス断裂”と呼び、本作では18世紀の暗殺者アルノが第二次世界大戦下のフランスのシミュレーションに迷い込んでしまうのです。このブログでも以前記事にしました。
アルノは、ドイツ軍に降伏を余儀なくされ、占領されたエッフェル塔の上にある脱出口“ポータル”を目指してエッフェル塔を上ることになります。固定機銃を使って戦闘機と戦う体験は、まさにシリーズ初のもの。「これ、『アサシン クリード』かよ?」と、違うゲームをプレイしているような感覚が味わえます(笑)。
▲エッフェル塔をガシガシ上るアルノ。何のゲーム?(笑)
今回は、4つのランドマークを紹介しました。ゲーム中のデータベースなども活用してパリの歴史を学びながらゲームをプレイすれば、より深く楽しめること請け合いです。ぜひゲームでパリ観光を楽しんでくださいね。